2010/09/19

メタルアート三昧

都営新宿線の急行で終点の本八幡へ。
かつては京成百貨店があったそうです。建て替えられ京成電鉄の本社が入る予定だそうです。

京成八幡から快速で京成佐倉へ。
駅前の佐倉市観光協会で自転車をレンタルしました。僕は普通の自転車(500円)、うっこは電動アシスト付き自転車(1000円)にしました。
まずは駅前の坂を登り佐倉市立美術館でひらかれている「津田信夫展」へ行きました。「つだしのぶ」と読みます。佐倉出身の金工家です。佐倉は他にも香取秀真といった有名な金工家を輩出しています。ヨーロッパ留学が作風に影響を与えたそうです。動物をモチーフとした作品が多くどれもかわいらしいです。

佐倉周辺にはもうひとつ「メタルアートミュージアム」という私設の美術館があります。ですが実際にあるのは印西市(旧印旛村)でここから10km以上あります。バスも無いらしくタクシーかレンタカーしかないかなと思っていましたがレンタサイクルがあるということなので気合いでチャレンジしてみたのでした。
お昼だったので先にもう一つの目的、印旛沼名物のうなぎを食べにいきました。メタルアートミュージアムの近くなので好都合です。

美術館前の坂を下り再び駅前へ。踏切で駅を迂回します。線路沿いに川がありここが谷底にあたることがわかります。
駅北口から北へはまっすぐ伸びる道はいきなり急な上り坂で、その先は緩やかな下り坂になっています。周囲は宮前ローズタウン(宮前団地)が広がっています。
坂を下り切るとそこはもう印旛沼の高さとなります。周囲は一面の田んぼです。東西に分かれた印旛沼をぐるりと大回りで結んでいる中央排水路を渡り、再び丘を登ります。そこは平賀学園台という団地になっています。北へ進み坂を下ると再び一面の田んぼ。
段丘の下段は田んぼが広がり旧住民が住んでいて、上段は新興住宅街となっているような傾向があるかもしれません。
中央排水路をもう一度渡り、国道464号線を北上します。このあたりは道が狭いのですが自動車の交通量が多いので自転車で走るのは怖いです。
「い志ばし」といううなぎやが右手にみえましたが人気ですごく並んでいました。その先、航空機のナビゲーションに関係した佐倉VORという施設を右手に通り過ぎてしばらく進んでようやく目的地である「水産センター」に到着しました。びっくりなネーミングです。ここは印旛沼漁業協同組合直営のレストランです。
水産センター
うな重となまずのフライを食べました。ナマズは一度ニューオーリンズで食べたことがありました。白身でさっぱりとしていておいしいです。どうしてあまり普及していないのか不思議です。
鰻もとても美味しかったです。鰻をたべるなら地方の方が美味しくて安いと思います。
水産センター
隣りの漁協の建物の一部に北千葉道路と成田アクセス鉄道に関する広報施設がありました。すぐ近くに成田スカイアクセスの高架が走っています。それに沿って北千葉道路の建設が進められていました。
印旛沼


甚兵衛大橋を渡ってすぐのところにある「メタルアートミュージアム光の谷」に到着しました。金属工芸専門の美術館というかなりマニアックな施設です。「李 允碩 展(リ・ユンソク)」「鄭 國澤 展(ジョン・グーテク)」「金 敏億 展(キム・ミンオク)」という韓国の作家の作品展や、香取秀真・津田信夫・高村豊周の作品が多数展示されていました。
庭からは印旛沼を臨むことが出来ます。
印旛沼


帰りは印旛沼捷水路(しょうすいろ)に沿って進みました。捷水路とは曲がりくねった流路を直線にしてスムーズに流し洪水を防ぐ治水設備のことのようです。
人工的に段丘を開削した水路ですが両側が崖になっているので山奥の渓谷にいるように錯覚します。しかしその崖が一部崩れているらしく水路沿いの印旛沼サイクリングロードの一部が通行止めになっていました。迂回するために一度坂を登ってまた下らなければなりませんでした。下った先の山田休憩所には「ナウマンゾウ」の像がありました。ちょうど通行止めになっているあたりでナウマンゾウが発見されたらしいです。
ナウマンゾウ

そこからもうひと頑張り。宮前団地を行きとは逆に通り京成佐倉駅まで戻ってきました。4時30分までに自転車を返さなければならなかったのですが結構ぎりぎりになってしまいました。
この辺りは起伏が激しいので電動アシスト付き自転車は大活躍しました。プラス500円は安いです。お勧めです。
少し残念だったのはバッテリーの持ちが分からなかったので平らな場所ではエコモードにしたり切ったりしてたことです。結局、最終的には半分以上余っていました。常時「強力」でも良かったかもしれません。