2010/03/27

鋸山と東京湾クルーズ 前半

新宿から都営新宿線で馬喰横山駅へ。
馬喰横山駅ホームの岩本町側の端にある階段を降りるとJR総武線との乗り換え専用の改札が有ります。早朝ですが駅員さんがいて18きっぷに日付を押してもらえました。
馬喰町駅に来るのは25年ぶりくらいです。当時は日本一深い場所にある国鉄の駅ということでわざわざ訪れたのでした。駅の明かりで光合成をしている苔や植物がいました。
千葉までは総武快速線533F、E217系Y-9編成でした。千葉までもわりと距離はあります。
千葉からは141M君津止まりの電車に乗ってみました。幕張車両センター所属の113系の115編成でした。なつかしいです。ローカル線にはやはりボックスシートが似合います。
113系

途中五井で小湊鐵道、木更津で久留里線を見ることができました。こんどせひ乗ってみたいです。
終点君津で下車しました。時間があったので改札の外にも出てみたのですが、何も無かったのですぐホームに戻りました。
君津からは後続の館山行きの143Mに乗りました。京浜東北線からやってきた209系の418編成で、4+4の8両編成でした。改造してすぐなのできれいな車両でした。
209系
内房線は割と内陸を走っていてなかなか海が見えませんでしたが、浜金谷の手前になってようやく見えるようになってきました。立派な別荘も建っていました。

ようやく浜金谷駅に到着しました。保田駅側にはY字ポイントがありました。ローカル線の雰囲気がします。
駅を出てすぐ南へ進み、鋸山ロープウェー乗り場を目指しました。のどかな町並みです。所々に「房州石の刻道」と称した石のモニュメントがあり面白いです。

ロープウェイ乗り場に辿り着くと駐車場には多くの車が止まっていました。神奈川県のナンバープレートの車も多かったのでアクアライン値下げの効果があるのかもしれません。高速値下げに呼応してフェリー業界の厳しさが伝えられていますが、こと東京湾フェリーに関しては片道はアクアライン、帰りはフェリーといった選択肢を選ぶ観光客が増加し、むしろフェリーの利用客が増えるなんてこともあるのかもしれません。

ロープウェーにはお約束の記念写真を撮られてから乗り込みます。ほんの4分で山頂に到着してしまいます。とにかく景色はびっくりするくらいきれいです。
鋸山
ロープウェーを下りて鋸山を散策します。5分程歩いたところから「日本寺(にほんじ)」の敷地となり、そこから先は600円必要です。入ってすぐに「百尺観音」がありました。とても大きいです。かなり迫力があります。
百尺観音
そこからは地獄のぞきと呼ばれる岩の出っ張りが見えます。
その地獄のぞきへと向かって階段を上りました。高所恐怖症でなくともスリルを感じることができます。
地獄のぞき
その後階段をずっと下って大仏へ辿り着きました。鎌倉や奈良の大仏よりも大きいそうで、確かに大迫力です。
大仏
とにかく境内は山なので階段です。大変なので千五百羅漢はパスしました。それでもロープウェー乗り場まで戻ってくるのに1時間半はかかりました。
ロープウェー乗り場でオハヨー乳業のメロンパンアイスというのを食べました。とても美味しいです。
メロンパンアイス
4分間の空中散歩の後、山麓に到着すると駐車場待ちの列が出来ていました。鋸山はかなりの人気スポットです。


国道127号線を北に向かって歩きました。途中の漁港ではワカメやヒジキが干されていました。この辺りの名物なようです。
5分ほど歩いたガストの先にある2010年3月15日にオープンしたばかりの「金谷美術館」に行きました。千葉県出身の鑑定家の中野雅宗氏の所蔵品を展示する場所として、風光明媚な金谷での文化の発信地として新たに作られた美術館だそうです。「江戸期以降の日本の名画展」と題された展示がなされていました。小さな美術館ですが有名な画家の作品も結構ありました。開館に際し他の美術館の運営方法を積極的に調べ、より良い美術館にしていく工夫を行っているそうです。別館の石蔵も展示会場として秀逸だと思いました。
金谷美術館
富津市の金谷地区は「石と芸術のまち」というタイトルで地域の活性化を行っていくそうです。他にも「恋人の聖地」プロジェクトというのもあるそうでモニュメントなどが作られているそうです。

その後、再び南へ向かって歩いて行きました。途中、笹生精肉店の店先で売られていたコロッケを買い食いしつつ「かぢや旅館」に到着しました。ここで日帰り温泉に入りました。高足ガニが名物らしくお風呂にいく途中に甲羅が並べられていてちょっびっくりします。
高足ガニ
僕が入った時間帯はちょうど人がいなくてゆっくりくつろぐことができました。鋸山で沢山歩いたのでちょうど良かったです。とっても良い温泉なのでてこ入れすればもっともっと繁盛すると思いました。
脱衣所に叶姉妹のサインがありました。
叶姉妹


温泉のあとはようやく昼食です。再び北上しフェリー乗り場近くの「ザ・フィッシュ」へ向かいました。途中国道沿いに「さすけ食堂」なる一見普通の食堂がありました。その割に車が沢山止まっていてどうも人気があるようでした。
ザ・フィッシュはさらに沢山の車や観光バスが止まっていてとても繁盛していました。お土産売り場も大変な混雑です。その中のレストラン「ザ・フィッシュ」で僕はお刺身定食を食べました。うっこは海鮮ちらしを食べました。ちょっと高いですが新鮮で美味しかったです。
ザ・フィッシュ
ザ・フィッシュ

この「ザ・フィッシュ」を運営している富洋観光開発株式会社の社長の鈴木裕士さんは、先程訪れた金谷美術館の理事長もされているそうです。金谷の未来は彼の双肩にかかっているといっても過言ではない程です。僕が見たところ、高速値下げや地の利も手伝って金谷の観光はうまく回っているように感じられます。最近はボランティアなどとも連携しているそうでますますの発展が期待できると感じられました。

後半へ続く