埼玉県立近代美術館in北浦和
田端駅の構内にあるさぬきうどんの店「麺々亭 玉屋」田端店で昼食を食べました。株式会社日本レストランエンタープライズ(NRE)という鉄道の車内販売なども行っている会社が経営しているそうです。
「めりけんや」というJR四国の傘下にある讃岐うどん屋とも提携しているそうで、麺もこしがあってとっても美味しいです。
京浜東北線で行ったのですがその電車は南浦和止まりだったので後続の大宮行きに乗り換える必要があったのですが、終点の南浦和ではなくて手前の蕨で乗り換えた方がホームを移動しなくていいので便利ですというアナウンスがありました。気が利きます。
北浦和駅で下車し西口から歩いてすぐの埼玉県立近代美術館に行きました。「第60回県展 -埼玉県美術展覧会-」が開かれていました。どれも力作で作品のレベルも相当高いと思いました。
「MOMASコレクション(The Museum of Modern Art, Saitama)」という所蔵品展も開かれていました。ピカソやモネ、横山大観などの作品も展示されていました。昨今の地方の公立美術館はなかなか面白いです。
この日はギャラリートークでパブロ・ピカソ《静物》についての詳しい解説が行われました。つい最近あるピカソの作品がオークションで100億円の値段がついたそうですが、今回の作品も同時期のもので美術館は4.2億円で購入したそうです。お買い得だったとは言っていましたがやはり高いです。紫のテーブルと緑の背景が印象的な静物画で、ドイツ占領下のパリで描かれた作品だそうです。燭台に灯った光から戦時下での希望を表しているのではという解釈があるそうです。しかし、説明をしていただいた学芸員の平野到さんはそれだけではなく当時ライバルであったアンリ・マティスの影響を見ることができ、さらには過去の女性あるいはピカソ自身の人生も反映しているのではとも言っていました。
美術館に併設しているレストラン「ペペロネ美術館」で休憩。ランチセットを食べているお客さんもいましたがとてもおいしそうでした。帰りに自家製玉葱パンを買いました。外側がさくさく、中はふわふわでとても美味しかったです。
美術館がある北浦和公園には「音楽噴水」というのがあって丁度音楽に合わせた噴水が始まりました。なかなか楽しいです。この北浦和公園は旧制浦和高校の跡地だそうで、門が残されていました。
北浦和駅にもどり時間があったので東口側も散策してみました。
東口を出て少し南へ進んだところに「Hop」という古びた商業ビルがありました。以前はオリンピックやマルエツがテナントに入っていたそうですが、今は少し特殊です。「Hop100彩」という屋内型フリーマーケットが入っていました。雑多としていてまさにフリーマーケットでした。5階にはイタリアンレストラン「tonno」というのがありました。意外にも評判は良いようです。ホームページには「古びたビルの5階ですが、雰囲気よりも味と安さで勝負!」なんていう記述がありました。
新宿へ戻る途中、池袋駅で253系の成田エクスプレスを見かけました。6月いっぱいで引退だそうです。結局15年以上前の導入当初に1度利用しただけでした。特急なのにボックスシートでリクライニングしなかったり、荷物棚に蓋があったりであまり良い印象を持ちませんでした。航空機よりはスペースに余裕がある鉄道ならではの設計の方が良かったと思います。後に改良されたそうですが結局いつもスカイライナーでした。全車廃車されると聞いていましたが、3両編成2本が長野電鉄に譲渡されることになったそうです。小田急から移籍したHiSEと色も似ているし良い移転先が見つかったことは喜ばしいです。
ちなみに後継の259系もあまり好きではありません。新しいスカイライナーの方が期待大です。
新宿で買い物をして新宿3丁目方面へ行ことしたのですが、甲州街道の直下に新しく地下道が出来ていたので通ってみました。なにも無くてつまらない道ですが荒天時には利用価値がありそうです。
新宿駅南口前に風が強い人がいました。この人はぴくりとも動いていないのに衣服が風で翻っています。