ベルナティオでリラックス 後半
前半からの続き
翌日はレンタカーで周辺を回ろうとしたのですがホテルが手配しているレンタカーは既にいっぱいでした。なので朝早くの十日町駅ゆきの送迎バスで十日町に出ました。駅前のトヨタレンタリースで「パッソ」を借りました。十分な広さがあります。ちなみに同じ県内だとどこの営業所に返しても追加料金は無いそうです。
今日は松之山、松代あたりを回ってみようと思います。
まずは国道253号線で松代を目指します。立派な道路です。ところが、まつだい駅付近でカーナビが旧道へ入ることを要求してきました。とりあえず従ってみました。旧市街の街並みを見物して、結局また同じ国道に戻りました。このあたりの国道は最近完成したのかもしれません。その先の池尻交差点を左折し国道353号線を南下し、途中の美人林の案内版を左折し道を下って行くと最初の目的地「美人林」に到着しました。早い時間でしたがカメラを持った人が既に何人かいました。天気も良くてとっても清々しいです。樹齢の揃った白い肌のブナが美しく立ち並んでいます。正しく美人林でした。
すぐ近くの「越後松之山森の学校 キョロロ」にも立ち寄ろうとしましたが以前も入ったので今回はパスしました。
そこから車ですぐの「大棟山美術博物館」へ行きました。700年もの歴史を持つ旧家の村山家の旧宅を博物館にしたもので様々な美術品が展示されていました。とても立派な建物です。意外に立派な作品が多く見所がありました。
先日、泉屋博古館別館で開かれていた「幕末・明治の超絶技巧」展で見た荒木東明作「粟穂図揃金具」と非常に似ている作品が展示されていました。元は刀装具であったものを後に煙草入れに転用されたものかもしれません。
この村山家は小説家の坂口安吾とも親戚関係があるそうで作品や資料などがも多く展示されていました。
その後「ナステビュウ湯の山」という温泉施設へ行きました。露天風呂からの眺めが最高です。日本三大薬湯とも言われる松之山の泉質はベルナティオとは異なり硫黄の香りがしてとても効きそうな気がします。
その後、蒲生という地域の棚田を見物しました。とても静かで美しい風景です。
まつだい駅に併設している道の駅「まつだいふるさと会館」の中にあった「常春」というスーパーで焼き麩を買いました。
そこから歩いて「農舞台(まつだい雪国農耕文化村センター)」へ行きました。なかなかおもしろい構造の建物です。3年に1度開かれる「大地の芸術祭」でも中心となる施設の一つです。
「生まれ続ける芸能~現代の農村舞台~」展という展覧会が開かれていました。富山妙子さんの作品が素晴らしかったです。
河口龍夫さんによる「関係-黒板の教室」という作品は壁を含めすべてが黒板の部屋で絵や文字を自由に書いてもいい作品です。なかなか楽しいです。
建物から棚田を眺めるとイリヤ&エミリヤ・カバコフによる「棚田」という作品を見ることが出来ます。
外には草間彌生さんの作品「花咲ける妻有」がありました。今度は芸術祭が開かれているときに訪れたいです。
十日町に戻りちょっと遅い昼食をへぎそばの「由屋」で食べました。2人前でも大盛りでとっても美味しいです。
その後十日町市博物館へ行きました。有名な国宝火焔型土器を見ることが出来ました。いくつか展示されていましたがどれも似たデザインでした。同じ人物の作品なのでしょうか。取っ手のような部分のデザインがあまりにも印象的で驚くばかりです。
写真はホテルにあったレプリカです。
レンタカーを返却するまえにガソリンスタンドで給油したのですが、走行距離79kmで3.2リットル(416円)でした。燃費はリッター25kmということになります。パッソはすばらしいです。
ホテルへ帰るための送迎バスが残念ながら丁度良い時間に無いのでほくほく線で一度魚沼丘陵を越えて(くぐって)越後湯沢まで行くことにしました。時間があったので駅前を少し散策しましたが他の地方都市と同様に厳しい雰囲気を感じざるを得ませんでした。
飯山線用の地上ホームには1両編成のキハ110系気動車が止まっていました。乗客のほとんどは帰宅する高校生のようでした。
ほくほく線は高架です。島式ホームの他にもう1本1線スルー式の通過線があります。従ってホームに停車する車両は上り下りともにポイントの分岐側曲線を通ることになります。こちらの乗客も高校生が多かったです。
十日町駅を発車したHK100形の電車はすぐトンネルへ入りました。時速110km出すそうです。あっというまに六日町駅へ。ここから上越線を通り終着越後湯沢に到着しました。
越後湯沢駅にはお土産屋などが多数ありました。「ぽんしゅ館」では500円で5種類の日本酒が飲めるそうですが時間がなかったので入りませんでした。次回ぜひ行ってみたいです。
東口を出て少し北へ歩いたところからベルナティオ行きの送迎バスが出ています。17号を北上し新宿から乗ったバスと同様に大沢山トンネルを経由してホテルに帰ってきました。
部屋で休憩した後、ビュッフェ形式の夕食を食べました。カニやお寿司が食べ放題でした。デザートのチョコレートファウンテンが意外と美味しかったです。
翌日、午前中は「ポポラ自然ウォーク」に参加しました。今まで行ったことのなかったホテルの南側を歩きました。この日も非常に良い天気で絶好の散策日和でした。キツツキが木をつつく音がなんども聞こえました。ノスリという鷹の一種が旋回しているのを見ることもできました。
最後に水辺のホールも見ることが出来ました。この建物も安藤忠雄さんの設計です。巨大な扉が開くようになっていて中と外とが曖昧になるようになっています。
フラワーハウスでおやつに大福を買いました。もちもちしていてとっても美味しかったです。かなりおすすめです。
昼食は初日と同じくそば処あてまで食べました。ラーメンとおにぎりを食べました。どちらも意外とおいしいです。
帰りの送迎バスまでまだ時間があったのでホテルの庭を散策しました。非常に美しいです。東京電力と関係がある施設なので完全な手付かずの自然というよりは自然と人間の調和を目指していると感じました。
帰路も新宿行きの送迎バスです。
途中赤城高原SAと三芳PAので休憩しました。三芳はパーキングエリア扱いですがPasar(パサール)三芳と称した非常に立派な施設になっていました。訪れた日はまだ工事の途中で12月1日にグランドオープンする予定だそうです。
高速料金週末1000円の影響もあるのか、川越を過ぎたあたりからずっとのろのろ状態で練馬出口や目白通りに入ってもずっと渋滞でした。結局1時間程遅れて新宿西口のスバルビル前に到着しました。一気に日常に戻ってしまいました。またぜひ行きたいです。