2010/05/30

現代音楽に触れる

コンポージアム2010という音楽イベントの一環に武満徹作曲賞という現代音楽の作曲賞があり、その最終審査である「2010年度武満徹作曲賞本選演奏会」に行ってみました。
現代音楽ということもあり、かなりおそるおそるでした。
場所は初台のオペラシティーです。
オペラシティー
オペラシティー
オペラシティー
この武満徹作曲賞というのが面白いです。juryとも呼ばれる審査員はたったの一人、今年はトリスタン・ミュライユさんという現代音楽の巨匠だそうです。個人的には僕もこの審査方法には賛成です。こと芸術の分野では作品の優劣をつけるのは非常に難しいと思われます。審査員個人個人の個性が反映するからです。複数の審査員で合議で決めると結果的に刺の少ない平均的な人物が高評価を得ることになってしまいます。コンテストの趣旨にもよりますがそれではつまらないと思います。ある一人の審査員の個人的な好みを反映した主観的な審査の方が面白い結果を生むのではと思います。

今回、最終審査に残ったのは4名です。
* アンドレイ・スレザーク(スロバキア/ハンガリー):Aquarius
* ホベルト・トスカーノ(ブラジル):... FIGURES AT THE BASE OF A CRUCIFIXION
* 難波 研(日本):Infinito nero e lontano la luce
* 山中千佳子(日本):二つのプレザージュ
指揮は大井剛史さん。演奏は東京フィルハーモニー交響楽団が行いました。

どれも普段聞く音楽とは異なります。普通とは異なる奏法だったり銅鑼を水に沈めて音を変化させたりと面白かったです。

1位に輝いたのはホベルト・トスカーノさんでした。個人的には山中千佳子さんの曲がかわいらしい部分もあったりで気に入りました。


コンサートの後は周辺を散策してみました。
水道道路の北側の「不動通り商店街」を西へ歩いて見ました。ちなみに不動とは幡ヶ谷不動尊(荘厳寺(しょうごんじ))のことらしいです。
かなり活気のある昔ながらの商店街です。付近の住民が夕飯のおかずを買いに来ていました。小林精肉店でコロッケを買い食いしたりで楽しいです。路地をほんの少し入ったところにある「Sunday Bake Shop (サンデーベイクショップ)」という小さなお店でパンケーキを買いました。とってもおいしいです。

途中、水の流れを彷彿とさせる曲がった細い路地を発見しました。後で調べるとそれは神田川の支流の和泉川のさらに支流の水路でした。下記ページに詳しく示されていました。
神田川/和泉川 | ノブログ
和泉川


六号坂通りという交差点を左折して幡ヶ谷駅方面へ向かいました。この通りは「6号通り商店街」と呼ばれます。しばらく歩くと再び水道道路と交差します。この水道道路は名前の通り以前は玉川上水新水路が流れていたそうですがそれを埋め立てて道路にしたそうです。したがって道はまっすぐで起伏も無いです。交わる橋には1号から順番に名前がついていたそうです。

その6号通り商店街の途中にあった「ハシヤ 幡ヶ谷分店」というスパゲッティー屋で夕食を食べました。都内に他にも店舗があるようです。人気でちょっと並びました。パスタというよりはスパゲッティーです。僕はタラコとイカとウニのスパゲッティの大盛りにしました。本当に大盛りで出てきます。濃厚でおいしかったです。うっこはサラダスパゲティにしました。パスタを茹でたあとに水でしめているようでもちもちしていてとてもおいしいです。
マスターの手際が良くて驚きます。それを見ているだけでも面白いです。
ハシヤ

2010/05/29

潮干狩りin城南島

潮干狩りというものに挑戦してみようと思いました。
潮見表によると東京湾は5月29日の午前11時頃が干潮なようです。

東京近郊では木更津方面や横浜あたりが有名ですが混雑しているのは嫌なのであまり人気の無い場所にしてみました。
大田区の城南島海浜公園という場所です。

京浜急行平和島駅で下車、国道15号を渡って少し東へ行ったところの「平和島駅」バス停から森32系統、城南島循環の京急バスに乗ります。時間があったので付近を少し散策しました。旧東海道の道がすぐ近くにありました。バス停の向かいには「海苔の松尾」というお店がありました。この辺りは海苔が名産なようです。あとで調べたら近くに「大森 海苔のふるさと館」という施設もあるようです。

「城南島四丁目」で下車しました。それっぽい準備をしている人がかなりいます。歩いて3分ほどですぐに砂浜に出ることが出来ます。11時前に到着したのですが、既に多くの人が海に入っていました。
一般的にイメージする潮干狩りはすっかり潮の引いた干潟を熊手やスコップを使って砂の中から貝を探すものだと思いますが、ここは異なります。干潮の時間でも貝がいる場所は膝くらいまで海水があります。貝を採取している人の多くはかなりの重装備でとても素人には見えません。かなりの不安を覚えました。
城南島海浜公園
僕は着替えを持ってきたので意を決し下半身は濡れる覚悟で海へ入りました。装備はダイソーで準備した潮干狩りセットです。手を伸ばし熊手で底をゴソゴソして持ち上げる動作を何回も行います。ムール貝様のものはすぐに採れるのですが、ターゲットのアサリはなかなか採れません。それでも何度か繰り返すと念願のアサリが引っかかってきました。一度見つけるとその周辺からは高頻度でアサリを引き上げることが出来ました。ハマグリも採れました。天気が悪く寒かったので結局30分ほどしかやらなかったのですが結構採ることができました。
アサリ
潮が引かないことを念頭においてしっかり準備さえすれば大漁も夢ではないでしょう。でも子供にはまったく向いていないと思いました。


同じバス停から再び京急バスに乗りました。途中、「動物愛護相談センター」の前を通りました。税金を使って殺処分しなければならない現状は間違っていると思います。
動物を飼う時は飼育環境や経済的な状況などを審査した上での許可制とし、これら業務の運営コストに対応した税金も納めてもらうなど飼い主の責任を明確にする必要があると思います。また、飼い主だけではなくペットショップやブリーダーの責任も明確にし、トラブルがあった場合は販売した業者にも責任が及ぶような仕組みにすべきだと思います。すべてのペットにはICタグを埋め込むなど販売したあとのペットの管理も厳重にすべきです。
とにかく現状の法律が緩すぎると思います。ペットを飼うことは素晴らしいと思うのでぜひより良いシステムが一刻も早く整うことを願います。
こんな活動もあるようです。
セーブペットプロジェクト
単なるボランティアだと経済的に厳しいと思うので企業と組むのも一つの方法かと思います。


途中の「野鳥公園」バス停で下車して、徒歩5分程の「東京港野鳥公園」へ行きました。この日は「東京バードフェスティバル2010」が開かれていました。
かなり広い公園でした。普段はあまり見る機会の無い海辺の鳥を見ることができました。
いろいろな双眼鏡を試すことができました。5万円程度のモデルでも高いなと思っていたのですが10万円以上する双眼鏡と比べると、白い鳥などを見た場合鳥の周囲が紫色にボワッと滲んだように見えました。いわゆる色収差の問題かと思います。双眼鏡はデジカメなどとは異なりギミックが少ないので性能が値段と比例するのだそうです。
「潟がたウォーク」という場所で干潟の場所まで降りることができました。トビハゼなどが見られるらしいのですがこの日は寒くて出てこないらしいです。ハサミシャコエビが作った富士山のような泥の山が沢山ありました。
消しゴムハンコを作るイベントがあったので参加してみました。ゴールデンウィークに東急ハンズでもやりましたが、またやってしまいました。市販されているキットを用いて彫刻刀をあまり使わずに作る方法で、子供にも安全だと思いました。僕はカワセミを彫りました。実際のカワセミ写真を参考に似たような色を何色か使って色をのせました。押してみると以外にうまくできてうれしかったです。うっこはバードフェスティバルなのに「かえる」を彫っていました。こっちもなかなかの出来でした。

帰りは出てすぐの「野鳥公園入口」というバス停から森43系統 JR大森駅東口行きの京急バスに乗りました。このバスは太田市場の方から来るバスで、土曜日ですが既にお客さんで一杯でした。

終点のJR大森駅東口で下車しました。始めて大森に来たので少し散策してみました。
南側へ歩いて行くと大森銀座商店街という商店街がありました。Milpa(ミルパ)という名前もあるそうです。商店街は結構活気がありました。その中にあった「守半海苔店」で海苔とお茶漬けを買ってみました。お茶漬けは海苔が沢山入っていておいしいです。明治時代からあるお店だそうです。

駅ビルのアトレの食品売り場に来ていた「Henjin-nama-pasta」という変な名前の生パスタとソースを買ってみました。かなりおいしかったです。ネットでも買えるそうです。
その売り場の隣にあった韓国食材の店で売っていたミドリ食品という会社が製造しているスンドゥブの素がとてもおいしかったです。

自宅に帰りアサリを調整した食塩水で一晩砂抜きし、食べる数時間前に食塩水から出して塩を吐かせてから酒蒸しにして食べました。劇的においしかったです。スンドゥブにも入れましたがこちらもダシが出てとてもおいしかったです。
潮干狩りまた行ってみたいです。

2010/05/28

オクトーバーフェストin日比谷公園

今日はお茶の水の歯医者に行きました。
お昼に小川町にある「近江屋洋菓子店」まで10分程歩きました。
新鮮なフルーツを使用したケーキや焼き菓子が有名ですが、喫茶コーナーにあるドリンクバーも人気があるみたいです。別に購入したパンと一緒に、具沢山のボルシチやしぼりたてのフルーツジュースが楽しめます。店員さんの手際がとても良く、一人でボルシチや数種類のフレッシュジュースの作成と補充、ケーキの陳列などをテキパキとこなしていました。生パイナップルジュースがとても美味しくてお代わりしました。野菜好きのうっこはボルシチの具の野菜が大きめで美味しいと喜んでいました。

地下鉄で銀座に行き、アップルストア銀座で発売初日の「iPad」を触ってみました。直感的で使いやすそうでしたが、想像を超えているとまでは思いませんでした。ぜひ長く使ってみたいです。

その後天賞堂で鉄道模型を見た後、日比谷公園で開催されている「オクトーバーフェスト」に行ってみました。
ドイツビールとドイツソーセージ、アーモンドのお菓子のマンデルなどの屋台が噴水の周りの特設会場にぐるっと出店していて平日の昼間であるにも関わらずとても賑わっています。日差しが強いのでテントの下の席に座って、無濾過の黒いジョッキビールと瓶入りの白いビール、おつまみにマンデルとチューリンゲン地方の名物というパンに白いソーセージが挟まった「チューリンガーローストヴルスト」を食べました。とても美味しかったです。夕方を過ぎると人がますます多くなりそうだったので帰ることにしました。

日比谷図書館の前を通ると、現在工事中のようでした。旧郵政省本庁舎だった日本郵政ビルに入ってみました一階に売店やカフェがありました。
霞が関コモンゲートと呼ばれる地区を通りました。この一角は再開発が行われていいて、日本最初の高層ビルと呼ばれている霞が関ビルもありました。36階建てだそうです。
霞が関コモンゲート

「播磨屋ステーション」というおかきの無料カフェがあったので立ち寄ってみました。5種類のおかきと飲み物を自分でトレイに載せて空いている席に座って無料で食べることができます。とても人気があるらしく沢山の人がいました。かなり殺伐として落ち着きません。

2010/05/21

銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜
岩手県を訪れることになったのでやはり読んでみようと思い文庫本を購入しました。

なかなか幻想的な物語です。盛岡で読んだからか、すぐその世界に引き込まれて行きました。宮沢賢治の嗜好を反映してか、鉱物や化石、測量関係の話題が登場し、独特の雰囲気を作り出しています。古い言い回しは読みづらいので、一文字一文字丁寧に読み進める必要があります。こんなところも没入感を高める要因となっているのかもしてません。
解説を書いている新潟大学名誉教授の斎藤文一さんはオーロラを研究している宇宙物理学者だそうですが同時に宮沢賢治の研究家でもあるそうです。「宇宙意識」と関連させた解説はとても興味深いです。


youtubeに桑島法子さんによる朗読がアップされていました。声優さんだそうでこの人1人で全ての人物を受け持っています。驚きです。


勢いで、アニメ映画の銀河鉄道の夜も見てみました。登場人物がネコになって賛否両論があるようです。この映画を実際には見てはいなかったのですが広告などのイメージが少し残っていました。なので本を読み進める際にそのイメージが影響しなかったとは残念ながら言えません。。一度出来てしまったイメージは取り除けない(不可逆)なので危険です。ただ、実際に映画を見た印象としてはとても良く出来ていると思いました。細野晴臣さんによる不思議な音楽も作品にマッチしています。登場人物の一部があだち充の漫画のようだなと思いました。本作もタッチなども制作しているグループ・タックというアニメ制作会社によって作られているので関係があるのかもしれません。
銀河鉄道の夜

さらに勢いで、KAGAYA studioが製作した「銀河鉄道の夜 -Fantasy Railroad in the Stars-」というプラネタリウム用の映像も見てみました。こちらは人物は登場しません。時間も短めで鳥捕りの話などかなり省略されています。そのかわりCGがとても美しいです。ぜひもう一度プラネタリウムの全天周映像で見てみたいです。映像の解像度が2種類あるそうでどうせなら高解像度版を見てみたいです。
音楽も素晴らしいく、担当している加賀谷玲さんは映像を作ったKAGAYAさんと兄弟だそうです。井上ヒロコさんが歌う「one night」という曲もとてもいい曲です。
銀河鉄道の夜 -Fantasy Railroad in the Stars-

2010/05/20

イーハトーブ紀行 後編

前編からの続き。
この日は時間がとれたので盛岡市内を散策しました。
まずは駅の西、雫石川を渡ってさらにに行ったところにある「岩手県立美術館」に行きました。この時期は常設展だけでしかも平日だったのであまり人はいなく、ゆっくり鑑賞することができました。建物自身がとても美しくデザインされていて見所です。萬鐵五郎、松本竣介、舟越保武、加守田章二など岩手にゆかりのある作家の作品が展示されていました。


昼食は盛岡駅の中にある「回転鮨 清次郎」で食べました。盛岡では人気があるお店のようです。確かにちょっと高めですが美味しかったです。
盛岡駅の駅ビルは「フェザン」と呼ぶのですが、アルファベットで書くと「FES"AN」とSに濁点のようなものが付いています。わりと読みやすかったりします。

盛岡を舞台にしたNHKの朝の連続テレビ小説「どんと晴れ」で何度も登場した開運橋で北上川を渡りました。川や橋がある風景は好きです。街の中心部である大通りアーケード街を通りました。地方都市の疲弊の話をよく聞きますが、県庁所在地は別であるという話は本当なようです。とても活気がありました。
開運橋
北上川

アーケード街のちょっと北に進み、盛岡地方裁判所にある名物の石割桜を見ました。本当に石の割れ目から大きな桜が生えていました。感動的です。
石割桜
すぐ近くには「岩手県公会堂」の古い建物もありました。歴史のあるたてもので現在も使われているようでした。フランス料理のレストランも併設していました。

さらに東へ進み、盛岡市内を流れるもう一つの川の「中津川」を与の字橋で渡りました。渡った先に「紺屋町番屋」という古い消防番屋が残されていました。この辺りは「紺屋町」と呼ばれ、古い建物が多く残っているようです。
紺屋町番屋
すぐ近くの「白石せんべい店」でお土産の南部せんべいを買いました。20種類以上の味があって1つから買うことができます。
さらにその付近には「釜定工房」という南部鉄器のお店がありました。モダンなデザインの製品もいろいろありました。真っ黒な色と重量が印象的です。
その向かいあたりの「ござ九」というお店も歴史がある籠などを扱う雑貨屋で、いい佇まいをしていました。
ござ九


さらに南へ進み、「肴町」と呼ばれる商店街にやってきました。ここも割と人が多く賑わっていました。「中三(なかさん)」という青森県に本店があるデパートもありました。
肴町

その近くの「もりおか啄木・賢治青春館」に立ち寄りました。第45回企画展 旧第九十銀行創建100周年記念事業「賢治 そのときの盛岡展~モリーオゆかりの地を訪ねて」が開かれていいました。宮沢賢治は青春の多感な時期に10年ほど盛岡に住んでいたそうです。またその時期は洋風建築が建ち始めるなど近代化に向けて大きく変貌を遂げている時期で、彼の作品のハイカラさはそんなところから来ているのかもしれないとのことでした。


中の橋で中津川を再び渡って、お城の近くの「桜山神社」に立ち寄りました。裏手に烏帽子岩と呼ばれる大きな岩がありました。
すぐ隣りから盛岡城址公園に入って行けます。建物は残ってないですが立派な石垣が残されていました。
頂上には石川啄木の句碑がありました。

不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心
ベンチに寝っころがっているおじさんがいました。十五歳の頃を思い出しているのかもしれません。
僕も持参していた宮沢賢治の文庫本を読んでみました。その日は真っ青な空で湿度も低くとても爽やかな気候でした。


山を降りて「盛岡城址公園」バス停から「でんでんむし」という市内循環バスに乗りました。バスの車体が子供の絵で塗られていて、しかもかなりの画伯っぷりでいい味です。

もう一度中の橋を渡り、ぐるっと回って擬宝珠で有名な上の橋で中津川もう一度渡って、「材木町南口」のバス停で下車しました。材木町イーハトーブ アベニューという通りには宮沢賢治に関連したオブジェなどが据えられていました。
『注文の多い料理店』の出版社だという光原社に併設した可否館という喫茶店で休憩しました。ちょっと恥ずかしいですが宮沢賢治の続きを読んだりしてみました。あまり混んでなかったのでゆっくりくつろぐことができました。
光原社
可否館


そこからしばらく歩いたところにある「啄木新婚の家」にも立ち寄ってみました。わりと大きな家でしたが父母妹と同居で窮屈だっだそうです。

再び盛岡の繁華街の中心に戻ってきて映画館通りの辺りを散策しました。確かに映画館がたくさんありました。
南側の菜園という地区にある「川徳」という盛岡を代表するデパートに行ってみました。わりと活気があるようでした。そういえば町にもカワトクの袋を持った人が多くいました。

夕食は人気の白龍(パイロン)は敢えて避けて「香醤(コウジャン)」という小さめなお店に行ってみました。上にのっている肉味噌が美味しいです。テーブルにおいてあるので自由に追加できます。値段が安いのも魅力です。食後に自分で生卵を割り入れて溶いて渡すとスープを注いでくれてます。「鶏蛋湯(チータンタン)」といういわゆるたまごスープでこれにも肉味噌を入れます。こちらも美味しかったです。
香醤
チータンタン


東京へ帰るのに新幹線は面白くないので、最近話題になっているピンクの夜行高速バス「WILLER(ウィラー)」を利用してみました。盛岡発が0時20分と遅いのでどうしようかと思ったのですが、「開運の湯」という温泉施設があったので行ってみることにしました。
再び盛岡駅の西側です。歩いて杜の大橋を渡りました。渡りきったら左に曲がり南下します。歩道や街頭などは無く車がびゅんびゅん通るので危険です。このルートはおすすめできません。でも駅から20分で着きました。
ここにはプル釜とよばれる特殊なサウナのような施設があり、しかもキャンペーン中で8時以降だったので1000円で利用できました。プル釜とは特殊な石を釜で800度まで熱しその石を取り出して石からの輻射熱で体を温めるものでした。従って熱は空気を媒体として伝わるわけではないので室温自体はサウナよりはずっと低いということらしいです。寝っ転がっている確かに体の芯から温まる気がしました。岩塩を使った岩盤浴の様なものもありましたがそちらよりも温まる気がしました。
その後温泉にも入りました。露天風呂に寝湯といって水深が浅くて寝転べる場所がありました。空を眺めると星がとても綺麗でした。先程読んだ銀河鉄道の夜を思い出さずにはいられません。
入浴後は休憩所で寝転んでセロ弾きのゴーシュを読んだりしました。
帰りは南側の盛南大橋で雫石川を渡りました。こちらの道のほうが安全でしかも近かったです。盛岡で夜行高速バスの発車までの時間の過ごし方としてはかなりおすすめです。

WILLERのバスは盛岡駅西口から発車しました。このバスには既に乗客が乗っていました。青森発、弘前経由で来ているようです。見たところ満員でした。座席のリクライニングの角度は大きく枕の位置を上下に調整できます。ドーム状の覆いで顔を隠せるようになっていて落ち着きます。なかなか良いです。
東北自動車道に乗り、紫波SAで休憩。まだ乗ってすぐだったので降りませんでした。その後、国見SA、佐野SAでそれぞれ10分程度休憩しました。
WILLER
中央環状線の中野長者橋出入口で首都高を降り新宿スバルビル前到着は予定の10分遅れの7時40分ごろでした。格安ですが、僕には質の良い睡眠は難しく、残念ながら翌日仕事が入っている場合は無理だと思いました。

2010/05/18

イーハトーブ紀行 前編

所用で盛岡へ。小学生のころ1度旅行で行った以来です。

出発前、昼食を新宿の「ミルクランド」で食べました。いつもながら健康的なメニューで素晴らしいです。
ミルクランド

東京からは「はやて」に乗りました。前よりに連結されていた「こまち」のE3系の車両の方が興味深かったですが、「トクだ値」というえきねっと会員限定の割引チケットだとE2系になるようです。
はやて
東京を出発してしばらくはゆっくり走りましたが、大宮からは本領発揮で急に速度を上げました。盛岡までたったの2時間半でした。びっくりするほど早いです。イーハトーブは意外と近くでした。

盛岡到着後、丁度良い時間だったので早速夕食を食べました。いきなり盛岡名物の冷麺にしました。「ぴょんぴょん舎」という楽しい名前のお店で冷麺を食べました。コリアンスタイルのでんぷんの入った麺がもちもちしていてとても美味しかったです。
ぴょんぴょん舎

盛岡の駅前でまず驚いたのは岩手県交通のバスが国際興業バスと同じカラーリングだったことです。岩手県交通は国際興業バスの傘下にあるそうです。
岩手県交通


ホテルは安くて便利な「スーパーホテル」です。少し小さいですが天然温泉がついていてとってもリラックスできます。滞在中合計6回も入りました。

夜、夜食を買いにすぐ近くの「マックスバリュー」というイオングループのスーパーに行きました。東京近郊よりも安い気がしました。

翌日は盛岡駅の西側にある「マリオス」と「アイーナ」という施設に行きました。どちらもとても立派な施設でした。とくにアイーナは吹き抜けの構造で開放感があります。いくつかの興味深い芸術作品も展示してあって市民に親しまれているようです。
アイーナ
「もりおかわんこ」奈良美智(ならよしとも)
奈良美智


昼食は駅東口すぐの「東家」でわんこそばに挑戦してみました。メニューに不思議な部分があって、通常の「わんこそば、2625円」と「わんこそば(お椀を重ねます)、3150円」という2つがあるのでした。聞くと、お椀を重ねるのが通常イメージするわんこそばで、食べ終わった小さいお椀をテーブルの上にどんどん積み上げていく方式です。安い方はテーブルには置かずお盆に乗せて下げてしまいます。安い方でいいかなとも思いましたが、一抹の不安を感じ、名物なので高い方にしてみました。
早速始まりました。給仕の女の人がはいどーんどんという掛け声と共に次々にお椀に麺を入れてきます。前半は大分余裕がありました。10杯ぐらい毎に新しい蕎麦を取りに戻るので少し休憩することができます。徐々に苦しくなってきて結局60杯でやめました。蓋を閉めると終了なのですが、給仕の人が隙あらばすかさず蕎麦を入れてくるので、なかなかやめられません。一緒に行った友人はなかなか蓋が閉められず予定よりも10杯多く食べるはめになっていました。僕は給仕の人がいない間に蓋を閉めることができましたが、ちょっと寂しい気もしました。
近くのテーブルには椀を重ねないスタイルのわんこそばを注文したグループがありました。そして、カウント不能に陥った麺を無言で流し込んでいました。
わんこそば

夜は「沢内甚句」という郷土料理がおいしい居酒屋に行きました。山菜がたくさん出てきました。他にもひっつみももどりホヤなどを食べました。どれも美味しく健康的な気がします。
ひっつみ
ももどり

翌日の昼食は盛岡駅東口すぐの「盛楼閣」という有名なお店でまた冷麺を食べました。こちらの方がぴょんぴょん舎よりもコシがあって好みでした。
盛楼閣

後編へ続く

2010/05/16

コゲラを見ました

光が丘公園のバードサンクチュアリで「コゲラ」を見ることができました。木の枝をちょこまかと素早く動きます。縞模様が特徴的でした。木をつつく場面は見られませんでした。

けやき広場では練馬明るい社会づくりの会が主催する「第14回チャリティープラザ(明社まつり)」というのが開かれていました。明るい社会づくり運動という活動は立正佼成会という宗教団体と関係があるそうです。

2010/05/14

てつ蔵、いまいち

埼玉県和光市駅近くのラーメン屋「てつ蔵」にまた来てしまいました。
今回は胡麻つけ麺大盛り(750円)を頼みました。あつもりというものにしてみました。
つけ汁が甘いです。何故か何度も来てしまっていますが、毎回がっかりです。
この状況で判断するのもフェアではないですが、あつもりというのも理解できませんでした。
シマダヤのつけ麺の方が個人的には好みです。
てつ蔵

2010/05/09

ロハスフェスタin東京

今日は家の近くの光が丘公園で開催されている「ロハスフェスタin東京」に行ってみました。
入り口で200円を払ってゲートをくぐると,たくさんのかわいいショップが屋台形式で並んでいます。



お腹がすいていたので早速「SO LALA」というお店のベーグルと、自然食のデリ屋台などでご飯を買いました。


ロハスフェアということで箸とタッパーウェア持参で入れてもらいました。食べ終わった後は、屋外用の洗い場でヤシの実洗剤を使って容器が洗えるようになっています。


手作り雑貨の屋台も多く、どれもかわいいです。硼珪酸ガラス(Borosilicate)を使ったアクセサリーのブースがあってとても綺麗でした。
中央の広場に行くと、かとうかなこさんの「クロマチック・アコーディオン」の演奏が始まっていました。賑やかで楽しい音楽を聞きながら芝生に座っているとだんだんうっこが日差しで溶けかかってきたので、アイスコーヒーを買って日陰に移動しました。



ちょうど「藤本和典先生の自然感察会」が始まるところだったので参加してみました。
ソメイヨシノは寿命が短かったり虫がつきやすいなど街中に植えるのは向いていないそうです。青山霊園のソメイヨシノはちょうど植替えの時期に当たるとのことで大変らしいです。
その後、シジュウカラ、コゲラなどの声を聞きました。光が丘公園にはたくさんの鳥がいるそうです。シジュウカラは、なんと1羽につき年間約8万匹の虫を食べるそうです。
それから藤本先生は「伊藤ウロコ」のゴム長を愛用しているそうです。天然ゴムで丈夫らしいのでゴム長が必要な時にはぜひ買ってみたいです。



その後、ドードーが大きくスタンプされた緑色のバッグを見つけました。とても気に入ったので買ってみました。「Sow Men」というお店で手作りで良いです。

「ロハス」というのはあくまでも商業的な言葉で、実際の環境問題とは直接結びつけるのは難しいものかもしれません。でも参加してみるとイベント自体は楽しむことができました。ビジネスモデルとしては優秀だと思いました。ただ、慈善事業との区別があいまいになる危険性があるので、その点ははっきりさせるべきでしょう。
第一回ということだったので、来年も開催されるといいと思います。

2010/05/07

謎のBAR へのへのもへじ

成増駅からちょっと歩いたところにある「謎のBAR へのへのもへじ」に友人に連れられて行ってきました。
小さいお店ですがおいしいウイスキーを飲むことができます。酒盗といううるかのようなものにさらにチーズを加えたおつまみがアミノ酸がっつりで美味しかったです。

7種類のスコッチ・モルトをセットにした『テイスティング・ショットで巡るアイラ島一周の旅』と称したセットをたのんでみました。ショットグラスの半分程度なのでちょうど良いです。それでも最後はかなり酔っぱらってしまいました。
Bunnahabhain12y(ブナハーブン12年)
Bruickladdick10y(ブルイックラディ10年)
Bowmore12y(ボウモア12年)
Ardbeg10y(アードベッグ10年)
Laphroig10y(ラフロイグ10年)
Caol Ila Cask Strength(カリラ・カスク・ストレングス)
Lagavulin16y(ラガブーリン16年)
アイラ島

お手洗いがきれいに整備されているのは好感が持てます。また行ってみたいです。

2010/05/05

東京体育館でジム

最近あまり運動していないので久しぶりに千駄ヶ谷の東京体育館に行ってみました。
ジムに隣接したフリースペースという小部屋で行われる「ショートヨガ20」と「骨盤調整ストレッチ」の2つに参加しました。
ヨガはほんの20分ですがあなどれません。けっこう疲れました。5分休憩の後骨盤調整ストレッチをしました。傾斜の付いた特殊なクッションに座って骨盤を前後左右に意識的に動かします。普段動かさない部分がストレッチされるのがわかります。多少腰痛持ちなのでこの運動はかなり良さそうです。
その後、体脂肪率や筋量を計測して今後の運動の目標などを教えていただきました。また、シムのマシンの使い方を一通り簡単に教えていただきました。最近はよくあるようにここの施設は外部の業者であるティップネスが請け負っていました。この施設の利用者は他のジムに比べてモチベーションが高いように感じられました。しっかりと体作りをしていこうと思っているひとには良い施設だと思います。

まだ明るかったので散歩してみることにしました。外苑西通りを北上してみました。途中で、大京町交番付近に橋の欄干のようなものが有りました。その下は堀のようになっていてかつて川があったようでした。後で調べてみましたが、橋の名前はgooの古地図サイトの情報によると「池尻橋」という名前であり、その下を流れていたのは渋谷川、あるいは隠田川とよばれていた川のようでした。
隠田川
隠田川

外苑西通りをそのまま北上しても面白くないので西側に入ってみました。
すると「多武峯内藤神社(とうのみねないとうじんじゃ)」という神社がありました。新宿らしく内藤家ゆかりの神社でした。隣りの公園には先程の隠田川の流れを利用した水車の動力を用いて鉛筆の製造を開始した記念碑がありました。三菱鉛筆の創業の地となっているそうです。
多武峯内藤神社
三菱鉛筆

付近には新宿御苑のすぐとなりだからなのか、大きなケヤキの木も生えていました。
欅

その近く、外苑西通りに面してお茶の「丸山園」の本社がありました。昭和20年からここにあるようです。

四谷4丁目交差点でやっと新宿通りに到達しました。近くに大きな碑が立っていました。玉川上水水番所があったところらしいです。玉川上水の水の一部を隠田川に分けていたそうです。
水道碑記


すぐとなりに新宿区の四谷区民ホールがありました。その9階にモスカフェがあるようで、とても景色が良いらしいです。

夕食は東京純豆腐新宿東口店に行きました。それにしてもスンドゥブはおいしいです。まだ飽きてません。

2010/05/03

ハンズデーで作る

ゴールデンウイークですが遠くへは行かず都内をうろうろしています。
今日は恒例の「ハンズデー」です。数年前になくなってしまって残念に思っていたのですが今年から復活しました。
最近出店した東急ハンズの豊洲店や銀座店はクラフト的な要素が少なくLOFTの様でつまらないと思っていました。昨今の経済状況の影響もあるのかもしれません。そんな折りのハンズデー復活はとても頼もしく思います。ぜひ頑張っていただきたいです。
ハンズデー

まず最初に「らくやき体験をしよう」に参加しました。専用のペンで描いてオーブンで焼くと定着するそうです。絵が得意なうっこがお皿にかっぱの絵を描きました。なかなか楽しいお皿です。
ハンズデー


お腹が空いていたので小田急百貨店で行われている「~味と技の浪漫紀行~福岡・長崎の物産展」のイートインコーナーの「蘇州林」でちゃんぽんと皿うどんを食べました。香ばしくてとてもおいしかったです。
ちゃんぽん
皿うどん
蘇州林
蘇州林


新宿駅の券売機で駅ねっとで予約しておいた盛岡行きの新幹線の切符を手に入れました。非常に便利です。旅行代理店の業務の一部はいらなくなるでしょう。


その後、ハンズに戻って今度は「乙幡流 ダジャレ消しゴムはんこを彫っちゃおう」に参加しました。サンプル作品のダジャレっぷりが相当なのでそこから選ぶのに苦労しました。久しぶりに彫刻刀を使いました。消しゴムなので簡単に切っていくことができます。最後の方でやっと刃を45°の角度で入れると切り取りやすいことがわかってきました。

新しく高島屋に入ったABCクッキングスタジオで勧誘されました。+mと称する男性向けの教室やボディーズというフィットネススタジオなんてのも併設していました。
新しくユニクロも入っていましたが単に大きいだけです。もうユニクロは少なくとも日本では十分だと思います。何故そんなに拡大しようとするのでしょうか。同じく新宿にオープンさせたヤマダ電機と同様に危ない雰囲気を感じます。もっと堅実さを感じさせる経営であってほしいです。


ヨドバシにソニッケアを2度目の修理に出しました。2年間の保証期間内ではあるのですが壊れやす過ぎます。
ついでにパナソニックの「3D VIERA」を見てみました。確かに立体的に見えて楽しいです。専用の液晶シャッター付きの眼鏡を掛けて見ます。クロストークを減らすために発光する時間を短くしているからなのか、画面が暗くコントラストが低く見えてしまいました。1/120秒毎に左右の画像を入れ替えて表示しているので、片目で考えると60Hzの点滅です。動きの早いシーンだと残念ながらその点滅に気づいてしまいます。ゴーグルが固定されていたので顔を傾けた場合に視差情報を統合しづらくなる現象は確認できませんでした。そもそもどれだけの3Dコンテンツが供給されるか不安です。現段階で購入するのはあまりにも時期尚早だと感じざるを得ませんでした。現段階では3Dは映画館に最適だと思います。

近くの元祖寿司で回転寿司を食べました。安くて意外においしかったです。かっぱ寿司よりはだいぶ良いと思いました。