現代音楽に触れる
コンポージアム2010という音楽イベントの一環に武満徹作曲賞という現代音楽の作曲賞があり、その最終審査である「2010年度武満徹作曲賞本選演奏会」に行ってみました。
現代音楽ということもあり、かなりおそるおそるでした。
場所は初台のオペラシティーです。
この武満徹作曲賞というのが面白いです。juryとも呼ばれる審査員はたったの一人、今年はトリスタン・ミュライユさんという現代音楽の巨匠だそうです。個人的には僕もこの審査方法には賛成です。こと芸術の分野では作品の優劣をつけるのは非常に難しいと思われます。審査員個人個人の個性が反映するからです。複数の審査員で合議で決めると結果的に刺の少ない平均的な人物が高評価を得ることになってしまいます。コンテストの趣旨にもよりますがそれではつまらないと思います。ある一人の審査員の個人的な好みを反映した主観的な審査の方が面白い結果を生むのではと思います。
今回、最終審査に残ったのは4名です。
* アンドレイ・スレザーク(スロバキア/ハンガリー):Aquarius
* ホベルト・トスカーノ(ブラジル):... FIGURES AT THE BASE OF A CRUCIFIXION
* 難波 研(日本):Infinito nero e lontano la luce
* 山中千佳子(日本):二つのプレザージュ
指揮は大井剛史さん。演奏は東京フィルハーモニー交響楽団が行いました。
どれも普段聞く音楽とは異なります。普通とは異なる奏法だったり銅鑼を水に沈めて音を変化させたりと面白かったです。
1位に輝いたのはホベルト・トスカーノさんでした。個人的には山中千佳子さんの曲がかわいらしい部分もあったりで気に入りました。
コンサートの後は周辺を散策してみました。
水道道路の北側の「不動通り商店街」を西へ歩いて見ました。ちなみに不動とは幡ヶ谷不動尊(荘厳寺(しょうごんじ))のことらしいです。
かなり活気のある昔ながらの商店街です。付近の住民が夕飯のおかずを買いに来ていました。小林精肉店でコロッケを買い食いしたりで楽しいです。路地をほんの少し入ったところにある「Sunday Bake Shop (サンデーベイクショップ)」という小さなお店でパンケーキを買いました。とってもおいしいです。
途中、水の流れを彷彿とさせる曲がった細い路地を発見しました。後で調べるとそれは神田川の支流の和泉川のさらに支流の水路でした。下記ページに詳しく示されていました。
神田川/和泉川 | ノブログ
六号坂通りという交差点を左折して幡ヶ谷駅方面へ向かいました。この通りは「6号通り商店街」と呼ばれます。しばらく歩くと再び水道道路と交差します。この水道道路は名前の通り以前は玉川上水新水路が流れていたそうですがそれを埋め立てて道路にしたそうです。したがって道はまっすぐで起伏も無いです。交わる橋には1号から順番に名前がついていたそうです。
その6号通り商店街の途中にあった「ハシヤ 幡ヶ谷分店」というスパゲッティー屋で夕食を食べました。都内に他にも店舗があるようです。人気でちょっと並びました。パスタというよりはスパゲッティーです。僕はタラコとイカとウニのスパゲッティの大盛りにしました。本当に大盛りで出てきます。濃厚でおいしかったです。うっこはサラダスパゲティにしました。パスタを茹でたあとに水でしめているようでもちもちしていてとてもおいしいです。
マスターの手際が良くて驚きます。それを見ているだけでも面白いです。